予定日超過の憂鬱を過ごしている方へ。あの日々について書いてみる

前回書いた通り、ありがたいことにこのご時世で無事に出産することができた。

ただ、妊娠中の話で「書いておきたい」と思うことが結構あって。

リアルタイムで書かなかったのは、頭の中が整理されている状態で思い出したかったからというのと、そのことが終わってからのほうが俯瞰的に見れるだろうと思ったから。(単に余裕がなくて支離滅裂になりそうだったのもある)

まずは一番書きたかったことについて。それは、予定日超過の話です。私は妊娠38週くらいからスマホで毎日日記をつけていたので(暇人)、当時の日記を振り返りながら書きます。

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予定日超過の憂鬱なんて想像もしなかった

タイトルで想像がつくかもしれないけど、私は出産予定日である40週0日を大幅に超過してから出産している。

まずは初めての妊娠だったので、当然のことかもしれないけど、妊娠した当初は「妊娠初期〜後期までが一体どういうものなのか」という知識が全くなかった

それだけに「予定日超過」ということ自体を想像したことがなかったし、それが起こった時にどのようになるかということは考えてみたこともなかった。

photo by やよい

自分は紛れもなく「心配性」の類に分類されるタイプなので、妊娠出産にあたってもちろん色々と不安に思うことはあったし、心配なことがあったら確かによくネットで検索したり妊婦Q &Aサイト的なところを見たりしていた。

ただ、それでもなんとか妊娠後期までメンタルが大崩れするようなことはなく、比較的精神面は安定して過ごしてこれたとは思う。

そんな私が妊娠期間中でもっともメンタルがやられていたのがいつだったかというと、多分妊娠38週以降の時期、そして特に妊娠40週からの「妊娠11ヶ月」の頃だった。

でも、ネットで調べると私だけではなく「予定日がすぎても生まれそうな兆候がないことに焦る」という状態に陥っている人も多いようだったので、予定日超過の憂鬱自体は割とよくあることなのかもしれない。

正産期までの経過について

私は妊娠中につわりと貧血はあったけど、お腹の子は大きなトラブルはなく妊娠後期まで来ることができた。

35週の時に血液検査でGBSが陽性だったので「点滴を受けながら産まなければならない」ということは医師に言われていたけど、それもそこまで深刻な問題ではなかったと思う。

出てくる気配がないというだけで焦る人の気持ちは、多分自分が経験していなかったらわからない気がした。妊娠前の私だったら、予定日超過に焦っている人を見たら「そんなに辛いものかな」と思ってしまうかもしれない。



私の場合、実は36週に入る直前の妊婦検診のときに受けた内診で「もうすぐ出産の兆候があるかもしれませんね」と医師に言われていた。子宮の入り口が1センチほど開いていて、胎児が降りてき始めているみたいだったので。

それを聞いた私は、てっきり予定日よりも早くに生まれるものだと思って毎日身構えていた

が、これがかえってよくなかったと今から考えたら思う。

そわそわし始めた36週から

36週は「いよいよだ…」と毎日今か今かとどこか緊張していて、気を紛らわすためにオンライン英会話をやっていた。(これは結構おすすめ。そしてまだこの頃は余裕があった)

でも予想に反して36週、37週は何の兆候もなく、健診は1週間に1回だったけど、先生のコメントも「先週と同じくらいだね〜」とか「少しは前より降りてはきてるね〜」くらいで、急激な進展の兆候も特になかった。

38週くらいからはなぜか私はどんどん焦りの気持ちが出てきて「もっと歩いたほうがいいんじゃないか」「降りてくるための体操的なものをやらないとダメだったのかな」とヤキモキしていた。

オンライン英会話もなかなか手につかなくなり、毎日運動したり、階段昇降したり「陣痛が来やすくなる体操」なるものをYouTubeで探して熱心にやってみたりしていた。とにかく、迷信っぽいものも含めてあらゆる「陣痛がくる効果がある」と言われているものを試したような気がする。

そういう日々が1週間以上続き、もう時は39週に突入していた。

SNSで投稿している(自分と同じくらいの予定日の)妊婦さんの投稿を私はよく追っかけていて、思った以上に37週、38週くらいで出産している人が次々と出てきていて、むしろ39週や40週で陣痛が来ている人が少ないようにすら感じられていた頃だった。

余談だけど、初産だと予定日より遅れやすいっていうのは、本当なのかな?と私は疑問に思っていた。

あくまで私が情報を集められた限りでいうと、SNSで同じ週数の妊婦さんを結構フォローしていたのだけど、予定日より遅れてる人は全体の2割(多くても3割)程度なのではないかと。

別に周りと競争しているわけでもなんでもないし、早い時期に産むのがいいわけではないのに、なぜか周りが無事に出産を終えている様子を見ると、「おめでたい」と思う反面、余計に気持ちが落ち込んでいった記憶がある。

予定日前後まで来たらどうなるのか

39週の健診で私は浮かない顔をして先生にこう聞いた。

予定日までに陣痛がこなかったら、誘発や促進になりますか?


ネット上では、予定日までに陣痛の兆候がなかったらまず「内診グリグリ」なる激痛の処置で陣痛を促すという声が多くあったのだが、私は内診こそされていたものの、そういった刺激的なものを受けたことは一度もなかった。(今考えたらそれで良かったと思うけど)

そういった処置を受けてもなお陣痛が来なければ(病院によってタイミングは違うものの)40週前後で促進剤で入院し、そのまま産気づき出産…という流れになるという人が多いようだった。

なので、私もその話をされるのを覚悟していた。が、先生は予想に反してこう言った。

なるべく待ちたいので、40週のタイミングではまだしないよ。41週の後半からなので、その時にまた説明しますね」と。

最近は40週の少し前から促進剤に入る病院が多いようだけど、私の通っていた病院はなるべく自然に陣痛が来るのを待ちたいという方針だった。私はこれを聞いて「まだチャンスがあるんだ」と少しほっとした。

予定日超過で焦っていた本当の理由とは

そう、なぜそんなに予定日超過が怖かったかというと、その理由のひとつは自分は「促進剤」や「帝王切開」がとても怖いという気持ちがあった。もちろんみんな怖いという気持ちはあると思うけど、その気持ちが人一倍強かったような気がする。

私は薬の副作用とか、手術とかそういうのに対する恐怖がかなり強い人間だと思っている。促進剤は使い方によっては怖いみたいな情報を結構見てしまったので、私はそれがすごく怖かったのだ。

私は決して反医療や自然派と言われるような主義ではないし、そうする必要がある時は促進剤も帝王切開ももちろんしてほしいとは思ってる。でもどちらも自然分娩よりもややリスクが上がる行為なので(あくまで数字上の話だけど)そうなることは本当に怖かった。

だからこそ、そうなる前に陣痛がきてほしいと切に願っていたのだ。



でも、実はそれだけではないと思っている。なぜ予定日超過であんなにも心が乱されていたのかということを今、思い出していたけど、当時の日記にこんなことを自分で書いていた。

嫌でもそのうち出てくるよ、と周りに声をかけられたら「あなたは無事に出産できたかもしれないけど、私はどうなるかわからないから」と、どこか思ってしまう節がある(もちろん誰にもそんなことは言わないけど)。言葉にしてみたらひどい感じするけど、予定日超過組の不安な心理にはどこかこういった感情が含まれている気がする。まだ出産していない人は、そもそも自分が無事に出産できるかという「結果」がまだわからない。自分や子が生きているかどうかもわからないという点では、既に出産した人との違いはただ「その時期」がまだ来ていないだけ、ではない。どうなるかわからない。だから、ナーバスになってしまうんだろうと思う。

39wの日記より

そう、多分これはみんなそうだと思うけど「ちゃんと無事に産まれるかどうかの不安」というものが内心結構あると思っていて、ただ単に早い時期に産みたいとかそういうことではないんだよね。

胸に刺さった言葉

実は予定日超過の時に色々と検索していて「予定日超過に関する見解」や「予定日超過している人へのアドバイス」的なものを紹介されている、お産にかかわるお仕事をしている人のページを見つけた。

予定日から遅れている原因の一つとして「母になる準備がちゃんとできていないから、お腹の赤ちゃんに十分話しかけられていないから」という心理的な側面?をその人は言われていた。これは別に科学的エビデンスがあるものじゃないと思うので、あくまでその人個人の見解だと思う。

別にその人も何か悪気があっての発言ではないと思うのだけど、私はそれを見て結構ショックだった。私は母としてふさわしくなく、準備が整っていないから予定日から遅れているのか?と思ってしまった。

実際、私の場合はお腹の子に対して声に出して定期的に話しかけるということをしていなかったので図星のようなところがあり、私はダメなのかと自信がなくなってしまった

思い詰める性格なので、あれこれと考える前に必死で子育てをやったほうがいいと思う。でもなかなか産まれてこず時間があるので、無駄にこういうことまで考えてしまう。しまいには、自分はこういう性格的な問題を抱えているからなかなか子が降りてこれないのではないか、と思ってしまう。「心の準備等が整っていないから、母側に不安があり解消できていないから、子どもが産まれてこれないのだ」という、あの言葉がまた胸に突き刺さる。

40wの日記より

今から振り返って考えると、確かにその方が言う「母になる(心の)準備」はもちろんしておいたほうが望ましいけど、十分準備ができている自信がないからといってそれは母になる資格がないということには繋がらないし、出産が遅れていることの理由とは私は関係ないと思う

でも、当時は弱気になってしまっていたので「そうなのか・・・私が悪いんだ・・・」とそれを信じ込んで余計に落ち込んでしまっていた。

こういうことに限らず、この繊細な時期にちょっと傷つく言葉をかけられるとかなり深く考えてしまいやすいと思う。「まだ生まれないの?」というプレッシャーを周囲からかけられる、みたいなのもそうだと思う。

もし予定日超過で気持ちが落ちてしまっている時は「自分が落ち込んでしまう側面に引っ張る言葉」をかけられたとしても、本当に気にしないでほしいと思う。たとえそれを言った人に悪気があってもなくても、言った人の言葉が正しいような気がしても、それは本当に気にしないでほしい

出産した今だから言えること

結局私は「この日までに陣痛が来なかったら」と言われていた最終期限の少し前にいきなり、ほぼ前触れらしい前触れはなく、夜中にいきなり陣痛が来た

私の場合はおしるしとかもなく、その「陣痛っぽい痛み」が来た時にはじめてトイレに行ったらおしるしらしきものを確認した。前触れがあったとしたら、その日の日中に少しだけ微妙なお腹の痛み(生理の前兆程度)があったくらい。

「なんでこんなに色々やってるのに出てこないの?」と当時は本当に焦っていたけど、今となればわが子に「急かしてごめんね」と謝りたい。

ただ、そういう感情になるのも仕方なかったと思う。うまく言えないけど、その当時は本当に出産直前特有の感情に支配されているというか、冷静になれないもので、これはもう臨月を経験している人にしかわからないのかもしれない

当時の自分に今アドバイスをあげるとしたら、本当に焦っても仕方がないから、何かできることとか今のうちやっておきたいことをアディショナルタイムだと思ってやっておくのがいいよ!ということだ。ただ、予定日超過している人はこれも聞き慣れたセリフだと思うので、あまり入ってこないかもしれない。なぜなら私がそうだったから。

同じことで悩んでいる人がいたら「時が解決してくれるから無事の出産を祈って待とう」としか言えないかな・・・

おすすめの過ごし方

私の場合、時間があった時にやったのはまずは先ほども話題に出した「オンライン英会話」。

これはこれで本当におすすめなんだけど、本当にいよいよまだ??ってなってきた39週、40週はなかなか集中できなくて、いつ陣痛くるかもわからない…という言い訳を使ってやめた。

それと入れ替わりに始めたのは、近所の神社まで毎日毎日散歩に行っては無事の出産をお祈りするという、なんとなく健康にも縁起も良さそうな感じの習慣だ。(ただ転倒には十分気をつけて)

あと、これはやって良かったなと思ったのは、出産の時にかけたい音楽のプレイリストを作っておくこと。病院にもよるけど、音楽をかけるの自体はOKのところが多いと思う。

今まで好きだった曲とか、出産において染みそうだなという曲を50曲くらいプレイリストにしておいた。あまりにも出産の時が来なかったから、私は日々フライングしてそのプレイリストを聴いていた。笑

ただ、このプレイリストは一切使わなかったので、事前に聴いておいてある意味よかったのかなと思う。

なぜかというと、病院に着いてから私は急にお産が進んだということもあって、音楽で癒されたり励まされたりするような余裕は全くなく、とてもじゃないけど音楽をかけようという気にはなれなかったし、プレイリストの存在は一ミリも思い出さなかった。

じゃあなぜ作っておいて良かったのかというと、これまでの人生を振り返るいいきっかけになったから。高校の時によく聴いていたあの曲から、あの時こういう心境でこういうことがあって頑張ったなとか、そういうことを振り返れたから。あくまで私基準だけど、音楽好きな人にはぜひおすすめしたい。

最後におすすめしたいのはテレビドラマやリアリティーショーの一気見かなと思う。私はこれで結構癒された。

出産するとしばらくはなかなかそういう時間が取れないので、この機会に見ておきたかった作品などを一気に見るのは良い気分転換になっておすすめ。ただしドラマを見る場合、あまりシリアスすぎる作品を見るのはおすすめしない。なるべく仕事ドラマとかライトな恋愛ものとかそういうものにしたほうがいいかも…

最後に

長くなったけど、私の場合は本当に予定日超過で神経をすり減らしてしまったから、次回にこういう機会があればなるべく心穏やかに過ごしたいと思う。

もちろんさっき言ったように、臨月特有の何か心の落ち着かない感じというのがあって、特に繊細な性格の人は余計にしんどい時間だと思うので、そうしようと思ってできるものではないかもしれないけど。

これを見てくれた人で妊娠中の方がいたら、無事の出産を心からお祈りします。

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