HSK5級を初めて受けてみた【対策と当日受験まで】

2022年9月30日

怠惰な私は今までろくに語学を修得できていなかったので、せめて仕事復帰前の育休中くらいは頑張ってみようと一念発起し、昔勉強していた中国語をもう一度やってみることにした

で、まず私が最初の目標にしたのがHSK5級だった。

先日受け終えてきたところなので、HSK初心者が当日までに勉強したことや分かったことを新たに書いてみる。

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5級か6級で悩んだ話

私は遥か昔(10年前とか)旧制度のHSKを受けたことがあるが、現制度のHSKを受けようと思ったのは初めてだったので、そもそもどんな感じなのか全く知識が無かった。

中国語検定を受けるのもいいけど、学生の時に準1級を2回受けて2回とも不合格で終わっている。2級と準1級の間の壁がかなり厚いことを私は覚えていた。だから中検2級をもう一度受けるよりは、HSKにチャレンジしてみようと思ったのだった。



HSKに関しては、旧制度の試験を受けた時は確か最高級が11級で、私は当時7級に合格していた

「合格」したというか、そもそも前のHSKは初等・中等・高等とかに分かれていて、スコアによって級が決まってた。確か私が受けたのが6-8級の中級の階層のところで、その中で私は7級相当のスコアを獲得したって感じ(だったと思う)。

でも今回HSKを受けようと調べたところ、6級が最高級なのでかなり凝縮されたな…と思った。

HSKの場合、公式HPに一通り閲読と書写パート(の並べ替えのところだけ)問題が載っているから、それをやってみてから考えてみることにした。すると5級の問題は9割以上正解できたし案外簡単に思えたので、私は「6級にしてみても良いかも?」と思ってしまったのだった。


しかし、これがちょっとした落とし穴だった。

HSK5級の問題の特徴

これは私の意見だけど、HSK5級はリスニング・読解・書写の3つのパートに分かれていて、難易度的には閲読パートが一番簡単と思う。ただし閲読が簡単と言ったのは注意書き付きで、時間さえあれば。ということだ。

そう、HSKの公式ページの問題を解いて「意外と簡単だな」と思った私、時間のことを考えていなかった。あと、リスニングと筆記のことも忘れていた。(だから公式の模擬問題を見て判断は危険)

中検2級とHSK5級を比べると、正直HSK5級のほうが閲読は簡単だと思う。中検2級の学習者か合格者であれば、多分ゆっくり読めば結構正解できそう。ただ、TOEICと似てて時間が少し足りない。だから速読ができることが重要なんだということに気付く。(遅い)


続いて听力部分について。リスニングについては逆に中検2級のほうが簡単ではないか?と思った。(これは感じ方に個人差あるかも)私はリスニングは割と得意な方だと思ってたのに、結構難しいと思った。

ブランクのせいか、1回しか聴けないという特徴のせいか、特にリスニング第2部分の後半の長い会話の難易度が結構高いなと思った。使われている単語も難しいものがあったり、馴染みのない固有名詞などが結構出てきたりして混乱するし、速度も早い。

photo by やよい

最後の書写パートに関しては、並べ替えの問題は閲読と同様で結構易しめなのだけど、最後の記述2問が特徴的だ。ひとつは指定された単語5つを使って80文字の作文。もうひとつは1枚の写真を見て80文字の作文。アウトプットに慣れてない人は結構ここが難しく感じるところだと思う。

特に1つ目の作文が苦手だった。2つ目はまだマシで、写真に全く沿わないものはダメだとしても、ある程度は自分の好きなようにストーリーを組み立てられるので自由度が高い。

ただ1つ目に関しては、5つの単語を使って脈絡のない5文を作っていいのではなく、ストーリーが通るように全体で考えて作文しないといけないので割とレベル高いと思うんだ。そして、私の単語力がないだけなんだけど、5つのうち大体1つか2つは用法があまりよくわからない(最悪の場合、単語の意味もうろ覚えの)ものが混じっていたりする。


とにかく閲読部分に対して他の部分のレベルが少し難易度高め、と思ったけど、閲読が得意な日本人学習者だからそう思うのかもしれない。世界基準で言うと3つのレベルは同じ感じなのかも。

5級受験に決めた理由

私は5級と6級の過去問集を(ちょっと古いものだけど)どちらもフリマアプリで安く購入して、一通り解いてみた。

結論から言うと、今回6級の選択肢を消した決定打になったのは、6級の書写パートの問題を見たからだ。こんな難しい問題、みんな解けるなんてすごい。やってみたところ全然書けなくて、しかも(当然のことながら)その要約する文章も簡単なものでは無かったので、6級は今の私には無理と判断した

ちなみに5級の過去問は1冊5回分全部解いたけど、大体いつもリスニング7〜8割、閲読8割以上は正解できていた。あとは書写パートができればいいかなと思っていたので、作文の練習が必要だなと思った。

6級に関しては過去問を解いたところ書写パート抜きの全体で6割ギリギリあるかどうかという感じだった。難易度的には5級と比べて段違いに難しいとは思わなかったけど、作文の自信がないので6割正解はきついな、という風に思った。

1ヶ月半取り組んだ勉強内容

今回の場合、0歳児の子育てをしながら片手間で隙間時間を見つけてやっていたので、まとまった勉強時間は1日1時間くらいしか取れなかった。でも、ながら勉強する時間はたくさんあったので、単語とかリスニングの練習は比較的やっていたと思う。

おかげで心配していた5級のリスニングも、練習しているうちに最低でも8割近くは取れるようになっていた(ただ、本番で惨敗することになるのをこの時はまだ知らない…)。



ちなみに、ゆうきさんという方がYOUTUBEでHSK5級単語の聞き流し用動画を作ってくださっているので、よく使わせてもらっていた。(すごくありがたい)

学習ブランクが結構あって、単語も忘れているものが多かったものの、単語力は勉強開始前に比べたら結構ついたと思う。それでもまだ少ない方だとは思うけど。

あとは、1回解いたリスニングの問題の听写をやっていた。私はリスニングや読解はできても表現力がないタイプなので、フレーズを繰り返し聞いて頭に入れることで定着して、書く力・アウトプット力にもつながると思ったからだ。


作文の対策としては過去問を解いてみていろんなパターンの作文を自分でやってみて、自分で添削した。

こういう時に添削してくれる相手がいないから、正しく書けているかわからない…という人も多いと思う。私もそうだったので、「Deep L」という翻訳ツールを使ってある程度答え合わせをしていた

もちろん万能ではないので「これはちょっと違う表現のほうがいいかも」という訳文が出てくることもあるし全面的に頼ることはできないけど、文法間違いはほぼないと思うし、結構精度が高い翻訳をしてくれるアプリだと思う。

作文の2問目はある程度柔軟に好きな文を作ることができるので、どんなパターンの写真が出てきても汎用性が高くて使えそうなフレーズをいくつか覚えていった(結果、試験中にその文章を書くことはなかったけど、これも表現の引き出しになったと思う)。

受験にあたって用意するもの

まず中国語検定とかも結構ギリギリに受験票が届いた記憶があるんだけど、HSKも受験票は試験10日前くらいに届いて、そこで初めて受験会場が判明する。(受験する県は申し込みの時に選べるけど、試験会場がどこなのかというのは申し込みの時点では分からない)

都市圏に住んでいる人にとってはだけど、詳しい受験会場(せめて何市なのかとか、大体どこらへんのエリアになるのか?)がわかってたら「東京か神奈川か迷う」みたいな人が少なくなるんじゃないかなーと思ったりする。ちなみに過去の試験会場を見てると、同じ県でも大体いつも同じというわけではなさそう。


というのは置いといて、受験票を見たらひとつびっくりしたことが。「写真を貼る欄」というのがあるんですよね。

たまたま用意していた写真があったから良かったけど、証明写真持ってない人は撮りに行かないといけないのでちょっと面倒だと思います。もしできれば中検みたいに、ネットで顔写真アップロード式にしてもらえるとありがたい。

ちなみにこの写真がついている面の受験票は試験時に回収され、結果がくる時にこの顔写真が載ったスコアが来るので、どこかに結果提出する人はあまり変な写真にしないほうがいいかも

あとはHSKの特徴として、本人確認がきっちり行われるので顔写真付きの身分証明書を必ず持っていく必要がある。これは小中学生など免許証を持っていない人でもパスポートや顔写真付き学生証などが必要らしい…

いざ本番・試験会場にて

試験室に入室できるのは、確か試験開始の20分前とかなので結構ギリギリなんですよね。だから早く着きすぎても意味ない。

かと言って電車の人身事故などがあったとして、遅延届けを出しても考慮されないみたいなので、ギリギリに着くのもリスキーだし、私はちょうど30分〜25分前くらいに着くようにした。

着いたら、私の受ける5級は思ったより人が多く、若い人や学生さんも割と多い感じがした。

会場自体には25分前くらいに入ったけど、教室前には既に長蛇の列ができていた。所定時刻になったら一人ずつ顔写真と受験票・身分証明書を係の人が照合し、それから入室できる

これもちょっと驚いたんだけど、これから試験を始めます〜的なアナウンスがすべて中文で試験監督が読み上げていて、ちょっとびっくりした。(HSKの試験監督はみんな大体6級合格者とかみたい)

中文のあと日本語でもアナウンスがあるんだけど、正直私の会場の試験監督は日本語でも声が小さかったのと、あと失礼ながらすごく発音が綺麗とは思わなかったので(日本人の方だったと思う)やや聞きにくくて「正直日本語で先に言ってくれた方がいいわ…」と思ってしまった。

もちろんその人は上手なんだろうけど、リスニング試験の話者のような很标准な感じとは違うというか…これも、流暢に話せる人からしたら普通に問題なく聞けるものだとは思う。

試験の手応えは…

恥ずかしながら、多少失敗しても5級合格ラインまではいけるかなって思っていたのですが、全然そんなことはなく散々な出来でした…

特にリスニングの失敗がかなり大きかった。最初からあれ?こんなはずでは…という問題がいくつかあり、後半になるとやばい何言ってるか分かんねえって思ってるうちに頭が真っ白になってくるという、一番ダメなやつをやってしまいました。

マークシートに塗る時間が取られてしまった分、あらかじめ選択肢に目を通す余裕がなくて(あとで5分間の時間が設けられるからそこでゆっくり塗ればよかったのに「本当に5分設けられるので合ってるよね?でも5分あっても余裕がないかもしれない」とか思ってできるだけ逐一塗りつぶしていたら、気持ち的にも焦って余裕がなかった)これも敗因だったと思う。

リスニングはいつも過去問で解いていたら8割くらいは正解できていたのに、今回受けた結果は正直4割も正解できてないのでは?と思う。そのくらい听不懂でした。やばいと思いながら閲読パートに進んだものの、動揺もあって読むスピードを上げられずゆっくり解いてしまい、時間足りなかった。

ちなみにいつもの私の閲読パートの解き方は、最初の大問は飛ばして一番最後にやっています。後半の長文読解は読む時間さえあればほぼ正解できるけど、最初の空欄を埋める問題は、ゆっくり考えても間違える問題は間違える(知識や理解の問題)ので、確実に点取れるところから進めたほうがいいと思うから。

閲読パートももし8割正解できてたらラッキーって感じで、時間足りなかった10問程度がほぼ全滅。


唯一「思ったよりできた」と思ったのが一番苦手だった書写パートで、5つの単語を使った作文が、今回はたまたま私が知っている意味の5単語で、比較的ストーリーが作りやすいものだった。写真見て作文する問題も易し目の設定だったので、どのくらい点数もらえるかは分からないけどちゃんと埋めること自体はできた。

ただ、ここは元々苦手なパートなので6〜7割点数もらえればいい方かなと思ってる。(もっと作文力はつけていきたい)

こんな感じで、HSK初受験は思ったような出来ではなくて残念ではあったけど、懲りずにこれからも6級を最終目標に頑張っていきたいと思います。

追記:結果は思いのほか合格していましたので、それについてもこちらの記事で書きました。

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