長い間「察してほしい」症候群であったことにようやく気づいた話。後編

前回の記事(↓前編)の続きを書きます。 

前回紹介したこちらの本で特に心に残ったところとともに、自分の経験で心当たりのあるところを紹介します。

 

男は、モテる女が好き

モテる人が好きなんて当然と感じることではありますが、本の実例で出てくる会話例の「彼氏いないの?」「実は長いこといないんだ」は、意外と多くあちこちで聞かれるやりとりだと思う。

ずっと彼氏いないアピールは男を一気に引かせる要注意フレーズ」だと書かれていましたが、私がそれをやっと意識するようになったのは婚活的なことをし始めてからだと思う。いろいろと恋愛や婚活のシーンで観察していたら、私たちが思っている以上に男は「ほかの男からもモテる女」が好きなんだなあと。

 

マッチングアプリの「いいね」の数をチェックしたり、婚活パーティーの中間投票で「この人は人気ナンバーワンです」とかの表示を見てやっぱりこの人いいなと確信することがあるのは、「ほかの人もいいと思っているものを、自分もいいと思う」という人間の性質に関係している気がする。

男性だけじゃなくて女性もある程度思うことなのかもしれませんが、特に男性のほうが顕著だと思いました。

 

実際、マッチングアプリについて友人男性と話したことがあるのですが、「いいね」の数が多い子とマッチできたり口説けたりしたらテンションが上がるといっていました。それは合コンやパーティーとかでも同じで、狙った子の人気が高ければ高いほどやっぱり男は燃えるとこあるよ、と言っていました。概して男性は女性よりも面食いだと思うし、「かわいければかわいいほどいい」は決して嘘ではないと思う。

 

でも女性は、いいねの数があまりにも多すぎると逆に不安になりませんか?

私もそうです。例えば前述のアプリで言うと、あまりにもいいねが多い人はモテるし顔もかっこいいかもしれないけど、遊んでたりチャラかったりな感じの人も多いし、ほどよい人気くらいのほうがいいと思った記憶があります。女性は「めっちゃイケメン」を求めている人は結構少なくて、偏差値50~55くらいで自分のことをわかってくれて、一途に好きになってくれる人を必要としているのでは?と。

 

だから、もし男の狩猟本能から考えるとすれば、彼氏については「1年くらいいなくてさ…」って答えられるのがいいのかもしれない。

「長いこといなくてさ…」と答えると、同じ女の子でも「え?そうなの?顔はふつうだけど、なんか問題あるのかもな…実はメンヘラなのかな?」とか思われちゃったり必要以上に損するかもしれないので。

ただ「どのくらい彼氏いないか」問答については、私個人的には「実は長いこといないんだ」の答えもアリだと思ってます。モテそうな子で忙しそうにしていれば、むしろその答えがプラスになる場合もあるし。

逆に「今はいないんだ~」の答えのほうがわざとらしくて嫌っていう男性もいた(あくまでもやよい調べ)。結局はその人によるので、あまり戦略的になりすぎないほうがいいのかもしれません。

 

「好みのタイプの答え方」問題

正直、本で紹介されているトピックの中で個人的に一番知りたかったところでした。

会話例の悪い回答と同じで「私、好みのタイプと実際に付き合った人のタイプが全然違ったりするから、よくわかんない」とよく言ってしまってて。別に戦略的にそう言ってたわけではないんだけど、これって結構マイナスだったのかもなと思いました。

ちなみに、「こう言えば良かったんだ」例として挙げられている「仕事を頑張ってる人がいい」「よく笑う人がいい」は間違いない回答だなと納得だった。

あと、男性の場合「好きな女優を言ってしまうのは結構危険」だといわれていたけど、上手に使えるのならそれもOKかもなと思いました。例えば、2人でいるときに好きなタイプの話になって、私となんとなく雰囲気が似ている有名人(その場合はあまりにも美人すぎない人がいいかも)を言ってくれた人が過去にいたので、上手だなあと思ったことがあります。気を使ってくれたのかもしれないけど悪い気はしなかった。

 

 お店選びの「なんでもいい」にまつわる謎

女性が結構言ってしまう「なんでもいいよ」に関することですが、なんでもいいと言いながら、実はなんでもよくないのが女性というものだそうです。

いわれてみれば女性の「なんでもいい」には「(適切なお店であれば、何を食べるかこだわりはないから)なんでもいい」という意味が込められているかもなあと思いました。

私は、昔付き合っていた人と何を食べるかという話になって「なんでもいい」と言ったらファミレスや長居できないラーメン屋を指定されたことがありました。そのときは「選ぶお店それかよ」とか「なんでもいいとは言ったけどそういうのはナシだろ」っていう不満的なものがこみあげてくるのですが、「なんでもいい」と言ったし、なんとなくフラストレーションをためることになりました。

たぶん、そういうことをいちいち口に出して説明するのは野暮だから嫌だと思っているのが女なんですよね。

察してくれるべきものだと思いながら、結局何も言わないで不満をためてしまうというか。でもそれはあまりよくない対処法であり、言い方を考えて指摘したり自分の希望に近づけるのがいい女なのかもしれません。

 

男は関係を隠したい、女は関係を明かしたい

昔、友人から聞いた悩みで「彼氏がなかなか周囲に私のことを紹介してくれないんだよね」というのがありました。私も、付き合っていた彼氏が周りに私のことを紹介したがらなかったとき、紹介してほしいわけではないけどやや不安だったことがありました。

私のことを他の人に見られたら恥ずかしくて、自慢できないかな」と過剰に反応してしまっていたけど、そういう意味ではなくて男同士のグループに彼女を紹介するのは非常にめんどくさかったのだろうなと思う。男のテリトリーというものを理解していなかったのだと思います。

女性は関係を明言してもらえないことに不安を感じるし、男性はなるべく関係を明らかにされたくないと思っていることを双方が意識してふるまえば好感度が高まるのは間違いない気がした。

 

「寂しい」は男性にとってはマイナスワード

一番そうそう!!と思ったテーマはこれでした。今まで付き合っていた人は結構典型的な男性脳タイプの人だったので、本当にわかるなあという例が多いのですが、これが一番私の中でのあるあるでした。

会った後のLINEでよくある「楽しかったね」彼氏からの事務的な対応(「じゃあ明日早いしもう寝るね!」的な)に温度差を感じて傷つくことがありました。

本ではこれとほとんど同じ例が紹介されていましたが、全然悪気はなかったんだろうし、淡泊だからといって愛情がなかったとかそういうわけじゃないかったんだな…と思いました。付き合ってるときに本を読みたかったです。

ほんと、そうだなと思ったのが、女性にとっての「寂しい」は「I love you」に近いということ。

でも、男性にとって「寂しい」はクレームと同様、責められているような気持ちになるという解説でした。なるほどそうかもなあ、と納得できました。

 

女性の怒りはポイントカード制

昔、父が母に怒られているとき、「あの人は壊れたラジオみたいに何度も何度も同じこと蒸し返すでしょ?あの時もこうだった、って事あるごとに何度も過去のことを持ち出してきて」と私に母のことを愚痴っていました。

残念ながら私も女性なので母の気持ちは理解できるような気がしましたが、そういわれたとき、男性って終わったことを蒸し返す意味がわからないんだろうな、と思った記憶があります。

男の怒りはその場清算」と書いてあって、ものすごく納得しました。

一度怒り始めると、そういえばあの時だって…とヒートアップしていくのが女性、それをしっかり自覚しておいて少しブレーキをかけたいなと思ってます。

 

以上、「察しない男」と「説明しない女」を読んで特に心に残ったことをまとめました。察してほしい症候群だとようやく気付き始めた私としては、まだまだ卒業はできないのでしょうが、男性が嫌だと思うポイントを改めて理解するきっかけになれたので、これからも精進していきたいと思います。

 

男性と会話ですれ違ったら、もう一度読んでみたい本でした。

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