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地元を離れて都会に暮らす独身女が思うこと。その1

こんばんは。

最近たまたま同僚と地震の話をしていたところだったけど、昨日の地震は本当に驚いた。地震の被害に遭われた方、さぞかし怖かったと思います。みなさんの無事と1日も早い回復をお祈りするばかりです。

また唐突な話題で恐縮ですが、私は地方出身者で、大学進学を機に都会に出てきて以来、地元に戻るという決断をせず、そのまま都会で就職して暮らしてきました。

就職活動していたときは「どうして田舎に帰らないの?」みたいなことは、親戚や年上の方からはずいぶん言われた。ただ田舎を離れて暮らしているだけじゃなく、私には兄弟がいないのです。

それなのに親元を離れるなんて、確かに親不孝者だといわれても仕方がない。

就職活動していたとき、親も「受けてみるだけ受けてみなさいよ」と言ったし、地元の企業も2社受けた。幸いどちらからも採用していただいたのだけど、ほかに内定を貰っていた他社のほうが条件も職種的にも圧倒的によかったので、結局行かなかった。

とにかく、21歳の時の私は、なぜかバリキャリ志向だった。

ゆるい雰囲気の職場に就職したいとか、「仕事はそこそこでいいからアフターファイブを楽しみたい」みたいな考えが、まっったくなかったのです。

公務員はすごく大変な仕事でやりがいもあるのだろうということは、いまは本当によくよくわかってるけど、当時は親や親戚が熱心にすすめた公務員には一番興味がなかった。「なぜ?公務員で安定するといわれても、私は安定を求めてるわけじゃないから目指さない」と思って疑わなかった。

それなりに、仕事での夢や目標もあった。

就活では、中小企業も大手もどっちも回った。業界も絞らず、自分が素敵だと思ったところ、クリエイティブに仕事ができる会社や少しでも興味を持ったところは色々受けてみたし、とことんやった。

ほかの人にこんなことを言うとびっくりされるけど、「就活」というものも、私は本当に楽しくて楽しくて仕方がなかった。いろんな会社を見て回れるのもそうだし、就活での出会いや経験は本当に素敵なものだった。それに就活を通して友達と熱く語ったり、将来の自分の目標やら夢やらについて考えたり、人生で一番キラキラしていたのはその時だったと思う。

東京中心部のオフィスビルにある外資系の某企業を受けたとき、結局最終落ちしたけど「こんなクリエイティブな会社で働けたらすごくいいのに!」とキラキラバリキャリOLライフにあこがれて胸やけしていた。そんな時代があったなんて、今の私からしたらかなり懐かしく、やっぱり青春で、そしてちょっと切ない。

あの頃は若かったなと思う。

とにかくがむしゃらに走っていて、「落ち着く」とか「結婚する」ということに、ほぼ興味がなかった。

あのとき自分が憧れていた20代後半の姿に、私は果たしてなれているんだろうか。

「そのころに思い描いた通りですか」といわれると、たぶん結構違う。それがいいか悪いかは置いといて、ちょっとせつない。

当時の私は、現在の自分よりずっと上昇志向の人間だった。それこそ、いわゆる「意識高い系」ってやつに見られてたと思う。

でもそれが、いつからなのか、前の仕事を辞めた頃、そういう考えが薄れて安定や落ち着きのようなものも求めるようになってきた。

自分でもそれには驚いた。

24歳から25歳にかけて付き合っていた元彼の影響もあったと思う。穏やかな幸せを知って、考えが少しずつわったというのもあるかも。それに、前の仕事が激務で体調を崩したこともあったから、いろいろなことを考え直すきっかけになったのもある。

「何がきっかけだ」って、ハッキリした事件とか出来事とか、そういうのはないんだけど。しいて言えば、自分ひとりで生きているわけじゃないってやっと自覚したからかもしれない。守りたいものがある、って思ったからかもしれない

それは家族だったり、その時に大事だったりした元彼がそういうことに気づかせてくれたのだと思っている。バリバリやりたいと思って体壊したり挫折していた時の自分のことを、両親はどんな気持ちで見ていたんだろう?と最近よく思う。

大企業に入って、大都会でドラマに出てくるみたいな忙しそうな生活をすることを選ぶなんて、ド田舎に住む両親はとても複雑だったと思う。東京の狭い土地で一人暮らしして、残業ばっかりで病気になっちゃうんじゃないかって、もう二度とわが子がかえってこないんじゃないかって、ただでさえ両親は心配性なので、とても複雑でつらい思いをしたと思う。

でも、その時の両親は私の就活の相談にも乗ってくれたし、そういう寂しそうな声色で「都会に残るんだね」と言われたときも、たいして何も感じずに「そうだよ」と言っていた。親が将来一人になるっていうことも、当時の自分は何も考えていなかった。

それなのに、勤務地が東京でも、一人娘の私がやりたいといったことに対しては大きく反対することもなく、応援してくれていた。

今は、両親の思いが痛いほどよくわかるし、そこまで思い至らなかった自分自身がすごく子供だったと思う。

ここ1年半ほど、恋愛では苦い思いばかりしている私だけど、最近家族と一緒に暮らしたいとも思うのだ。確かに一緒に住んでいると煩わしいこともいろいろあるし、高校時代は家を早く出たかったけどさ。

親が高齢だから仕方なくとか、親のために仕方なくとかそういうことじゃなくて、自分が本当に家族の近くにはいたいという思いがある。たとえ時に煩わしくても。

 

忙しい毎日でつい忘れがちだけど、最近事あるごとにそんなことを考えている。今まであまりこの問題と向き合いたくなくて逃げてきたのもあるけど。

こっちで結婚相手や彼氏を見つけたんだったらともかく、振出しに戻りまくっている今の状況で、どうしてもの理由があるわけじゃないのに遠く離れた都会にいるなんて、一生後悔するんじゃないか?親のことが気がかりだという思いを抱えながら、このまま都会に住んでいて私は後悔しないんだろうか?と最近とみに思う。

長くなるので次回に続きます。

地元を離れて都会に暮らす独身女が思うこと。その2

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