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雨宮まみさんのこと。

こんにちは。

このブログで使っていた「こじらせ女子」という単語の生みの親である雨宮まみさんが先日亡くなったそうです。そのニュースがあった日もしばらくは知らなくて、数日間、このブログのアクセス数が尋常ではないくらい増えていたことがありました。アクセス解析を見ると「こじらせ女子」という単語が検索ワードの第1位に入っていました。

なんか変…と思いながら、その日SNSを何気なく見ていたら「雨宮まみさん、まじか」と誰かが投稿していたので、私は雨宮まみさんが結婚でもしたのかな?それとも何だろう?と思い、検索した。

飛び込んできたのは「<訃報>」の文字だった。

一瞬、何が起こったのかわからなかった。こんなこと言うと、もしかしたら「話したこともない著名人なのに」と思われるかもしれません。でも「うそでしょ?」と思って、しばらくは心臓がばくばくして止まりませんでした。そんなニュースだった。

私は雨宮さんにお会いしたこともありませんが、この人はまだまだ、もっともっと深みのある文章を書いてくれると根拠もなく思っていた。物書きとして数々の名言を残してくれると思っていた。どんな目線だよ、誰からの視点だよって感じだけど、いちファンとして、雨宮さんはこれからも図太く生きてくれると思っていた。こんな日が来るなんて、思いもしなかった。

人が突然亡くなることはありうることだけど、きっときっと雨宮さんとお仕事をしたことがある方や親交のあった方、ご家族は私が受けたショックの数十倍も驚き、受け入れがたい心境であることは間違いないと思う。会ったこともない私ですら、こんなにも打撃を受けてしまったのだから。

「こじらせ女子」という言葉はある面では前向きな言葉とは取れないけど、その言葉に救われてきた女性は非常に多いだろうし、私もそのひとりだった。正直、このブログを作った時も、作った後も「こじらせ女子」という言葉からこのブログに飛んできてくれた方が多かったので、この単語をタイトルに使い続けるかどうか迷いました。雨宮さんが作ったこの概念は、非常によく自分にあてはまる(と思っている)人間が書いているブログだけど、このブログでこじらせ女子について深く掘り下げているわけではなかったからです。

でも、今やこの言葉も「干物女」や「アラサー」のように、すでにもうひとつの現代新語みたいな位置づけになっているだろうし、同じように思っている人にとっては仲間だと思ってもらいやすい単語だと思っていたから、使い続けていました。

けれども、雨宮さんがいなくなってしまった今、私は雨宮さんの残してくれた言葉をダシにしてブログのアクセス数を増やしたいわけではなかったし、雨宮さんのことを偉そうに話すことができるほど何も知らない。もちろん言論活動は自由だから知らなかろうが書いてもいいわけだし、それがどのように検索でヒットしてもその人の勝手なんだから問題はないのはわかってる。

じゃあむしろこういうことも含めて何も書かなきゃいいじゃないかと思われるかもしれませんが。同じように辛い気持ちを抱えている方の目に留まればと思ったのでこの日記を公開にします。

新しいブログのタイトルですが、私は、ビタースイートという単語が好きです。

人生のことや恋愛のことをそのままあらわしているようで、とても。

心機一転っていうわけではないけれど、こじらせ女子としても、ある意味新たに頑張っていこうと思うのです。こじらせ女子卒業に向かって歩いていくのは少し寂しくもありますが。

雨宮さんが、ご自身の著書で書いていることで、印象深かったことがあって。

こじらせている女子全員に言いたいことは、私の屍を超えて行ってくれ、ということです。私のこと「バカだな~」って笑いながら、同じ過ちを繰り返さず、こじれた人生を力技でまっすぐに戻して歩いていってほしいんです。

私は笑わない。超えるんじゃなくて、むしろ本当は、「こじらせ界でまさかの大逆転して一番乗りしちゃったけど!」って言ってほしかったよ。誰よりも先に幸せになってくれたらいいなと。会ったことない著名人なのに仲間にしちゃってますが。

だから雨宮さんに何かニュースがあったみたいだと知った時も、こんなニュースじゃなくて、ついに結婚とかではないかと思っていました。一緒に「こじらせ」を、超えていきたかった。

一人でも多くの心優しきこじらせガールが心から笑えることを祈って。

雨宮さん、いちばん優しいのはあなただと思います。

あなたの周りの方、あなたの大事な人たち、そしてあなたが会ったことがないこじらせ女子のみんなが、強く生きていける世の中であるように私だって祈ります。

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