深く考えがちな人へおすすめの本「孤独と不安のレッスン」

人生や恋愛で行き詰まったとき、何度か助けられてきた本というのはいくつかある。

中でも、私が一番好きな本を紹介します。

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

たしかこの本を最初に読んだのは、21歳くらいのときだった。

このときはどちらかというと、恋愛ではなくて仕事や人生のことで悩んでいた。私が今まで読んだ中で一番救われた本だと思う。今回の失恋?というか別れで、この本のことをふと思い出して、本棚から取り出して読み返してみた。

著者は、劇作家の鴻上尚史さん。テレビでもたまにお見かけしますが、この本を読んでから一気に鴻上さんへの興味がわいた。
私は、小説系以外で一番おすすめの本は?と聞かれたら絶対にまずはこれを挙げる。特に私のように傷つきやすかったり感受性が強すぎて時に苦しんだりする人には、特におすすめです。
私が一番心に残っていたのは、鴻上さんが最後に、「絶対に死ぬな」と言っていること。
どうしても無理だと思えば、逃げて逃げて逃げ続ければいい。そうすればいつかまた頑張ろうという気力も出てくる。いいですか、一番大切なのは、死なないことです。という言葉。当時、新卒で入った会社を辞めようか辞めまいか悩んでいた私は、この言葉にとても助けられた。
「他人」と「他者」の違いのくだりとか、本当に私はこの本に色々と救われ、いい意味で考えさせられてきた。
ちなみに今回読み返して一番響いたメッセージは、「一人暮らしと恋愛の関係を知る」という章で言われていること。賛否両論あるかもしれないけど、私はなぜかとてもしっくりきたし、たぶん私のいまの状況に重なるので、なるほどなあと思った。
人間は寂しいから恋愛をするのは普通のこと。
孤独と不安のあまり、「そんなに好きじゃないかも」と自覚があったり、寂しいという理由で付き合うことは、一見よくないことであったり無駄であるように見えて、実はそうではない。
結局その人とうまくいかなかったとき、「ああ、やっぱり孤独と不安から恋なんかするんじゃなかった」と結論しがちだけど、実はそうではなくて、ちゃんと意味があるのだと。
私はまさに、孤独と不安から恋をするなんてただ虚しくて悲しいだけ、と思っていたけど、そういうことを通して人はまた成長するのかもしれない。
わたしもさみしいから誰かに連絡したり、出会いの場に行ったり、好きだった人の代わりを探そうとしていると言われても否定できない。
 
でも、この言葉が腑に落ちました。
もちろん、孤独と不安から始まって付き合った相手をむげに傷つけてもいいとか、もて遊んでもいいという意味ではもちろんなく、どんな相手に対しても思いやりを持って接することは大前提だけど。
温かくもあり、嘘臭くない、大好きな本です。私は何度も救われている。
今回お付き合いすることになってからすぐ別れたけど、それだけ、今回の出来事はわたしにとってはショックで理解が難しいものだったのだと思う。けど、日にち薬が解決するということも知ってる。
思わずまた蒸し返して考え始めることはある。でもそのエネルギーを今はそこに使っちゃだめだ、と思ってる。
もやもやするのは、悲しいのは、私が選ばれなかったことじゃない。自分と近い何かを感じた人だからやっぱり幸せになってほしいと思ってて。
だけど今はそれに期待するには時期尚早すぎるし、「彼にもいつかわかる日がくる、今はパートナーが見つかってないだけ。私にしたようなことは、今回と同じことは、もうしないはず。ちゃんと納得いくパートナーが見つかるまで彼もいろいろ葛藤してるんだ、前に進んでるんだ。もう何も考えない。」って結論を出した。そう思うことで、今は落ち着いてる。
それから、ひとつ年取って年齢の聞こえ方が変わったからなのか、いまの気持ちをいうとすれば「もう私、結婚はあきらめました。」だと思う。

いや、違うんです。結婚したいと思わなくなったわけでもないし、今でも結婚はしたいと思ってる。なので「絶対何がなんでもしたい」という意味ではない、という「諦め」。

もしいい人に出会えたら、したい。でも、わざわざ結婚したいと積極的に思えない相手と付き合ったり、結婚したりしたくない。婚活というか恋活は続けるけど、「何が何でも結婚すること」にこだわるのはもうやめました。

もっとも今までも、それにこだわってたつもりは全然ないのですが、無意識のうちにリミット意識で焦っていたと、今思う。「どうしてもあと2年くらいで結婚したいのに」みたいな。

そういうリミットのもとに焦るのを、やめられるような気はします。

ちなみに、これだけふっきれた記念に、なんとなーく思い付きでそういう気分になったので、一つお見合いパーティーに行ってきました。一人で。

でも今までとは違って不思議と全然ガツガツした気持ちにならず、失礼ながら特に期待もせずに行きました。

どっちかというと、1000円で人生経験増やそうかな、みたいな。元彼を忘れるために付き合おう!!とか意気込んでいったわけでは全然ないところが、ちょっと不思議。

参加したレポートは次の記事で書きます。

しかしね、改めてやっぱりリアルで出会うのが一番いいと思った。いろんな意味で。

もちろんそれが可能ならば恋活や婚活といった概念など存在しないんだから、今の私の発言こそそれを言っちゃおしまいよ、だけどさ。

確かに現実ではほぼ何もないんだけど、それでももうちょっとそっちで模索してみようかなと思った。出会いはいくらでも広げられるんじゃないか?と。

最近久しぶりに飲みに行ったんだけど、もう少し仲良くなりたいなあと思った人がいた。今は恋愛感情じゃないし、今回付き合って別れた人ほどのストライクゾーンではないんだけど。

まあこんな感じで、婚活以外の出会いも広げて楽しんでいきたいと思っています。

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